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●まずは犬のことをよく知ろう!●

犬のしつけ方 犬はリーダーシップをとる動物

 犬は長い人間との共同生活で、目的や用途、地域の環境に適合するよう様々な種類に改良され、雑食性に変化してきましたが、もともとはオオカミを祖先とする肉食動物で、いまでも野生動物の本能は忘れてはいません。

 基本的な習性は、集団で行動することを好み、リーダーのいうことには絶対に服従します。警戒心も強く自分の家族や仲間を守ろうとします。犬との共同生活で大切なことは人間がリーダーであることをきちんと示し「ダメなものはダメ」としつけることです。かわいいからと甘やかしてばかりでは、犬は自分のほうが強いと認識し、吠えたりかんだりといった人間に挑戦的な問題行動態度をとるおそれがあります(権威性症候群)。 

 また犬は嗅覚、聴覚が発達していることも特徴です。どのくらいすぐれているかというと、たとえば1万倍に薄めた脂肪酸のにおいも嗅ぎ分けますし、3km離れた場所にいるメス犬の発情臭も感知します。最近犬に香水をつける飼い主がいますが、これは嗅覚の鋭い犬の身になって考えると大変な苦痛なことであり、かわいそうです。絶対にやめるべきです。

犬のしつけ方 犬の平均寿命は12〜15歳 犬の寿命は育て方や健康状態にもよりますが、だいたい12〜15歳といわれています。生後1年の犬は人間にたとえると16歳にあたり、2年で24歳、3年で30歳。以後は1年ごとに5歳加えていきます(大型犬の場合)。犬の12歳は人間でいえば75歳、15歳なら90歳ですから、かなり長寿の犬ということです。この時期の運動量や食事方法などは、獣医師に相談しながら決めましょう。

 定期的な健康診断も欠かせません。また、屋外で飼われている犬よりも室内犬のほうが長生きするといわれるのは、体の異常が発見されやすく暑さや寒さからも保護されているためです。

犬のしつけ方 交配させないなら去勢、避妊を

 メスの最初の発情期は生後6か月頃です。外陰部の腫れや出血、分泌物が見られるなどいくつかの兆候があらわれます。その後は半年に1回の発情期があり、1回のサイクルが10〜14日ぐらいです。オスは、性成熟に達すると、リードを断ち切ってでもメスのところに飛んでいくこともあります。犬にも種族保存の本能がありますから、本来は去勢・避妊手術はするべきではないのでしょうが、人間と同居する以上、共同生活でのルールを乱すのであれば、やむを得ないことでしょう。はじめから繁殖目的がなければ、早めに去勢・避妊手術をおすすめします。去勢・避妊手術のタイミングは、生後6か月までに獣医師に相談して決めるとよいでしょう。去勢手術なら1日ですみ、避妊手術なら1日入院し、抜糸まで1週間〜10日ぐらいかかります。手術後は獣医師の指示を守り、投薬を忘れずに、できるだけ安静にして過ごさせましょう。

犬のしつけ方 マウンティングは本能的な行動

 オスは、メスの上におおいかぶさったり、人間の足などで繁殖行為のような行動をとることがあります。これは交尾のときに行う「マウンティング」という行動です。本能的なことなのであまり気にすることはありませんが気になるなら「いけない」としかったり、おもちゃやおやつで気をそらせてやめさせます。多くは去勢手術をするとおさまるようですが、その後も見られることもあります。あまり気にしないことです。

犬のしつけ方 犬の食事はドッグフードだけで充分

 ここ数年の間で犬の食生活も大きく変わりました。栄養学も進歩し獣医師の指導も行き届いた結果、ほとんどの飼い主が主食にドッグフード(総合栄養食)を与えています。しかし、雑食性の高い犬は、飼い主が食べている肉料理や魚料理のにおいを察知し、おねだりをすることがあります。しかし一度与えてしまうと味を覚えて、以後、飼い主の食事を要求したり、ドッグフードを食べなくなったりします。しかも人間の食べるものは塩分が高く、また、イヌが食べてはいけないタマネギなどが入っていることがあります。犬の健康面を考えるなら、総合栄養食と書かれたドッグフードを主食とし、年齢に合った栄養バランスのとれたものを与えます。

 

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